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再起動 /etc/init.d/smb restart 再読込 /etc/init.d/smb reload
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sudo SystemStarter -v restart SSH でよいのかしら。
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Runtime.getRuntime().exec("外部コマンド"); ProcessBuilder pb = new ProcessBuilder("コマンド","引数1"); Process p = pb.start(); //別プロセスの起動 p.waitFor(); //スレッド終了待ち
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『Robochemist!』 第三話「起動、そして猫来りて」 機械の胃袋、棺桶とも表現できるその場所。 狭っ苦しい操縦席に体を押しこみ、さきほど手渡された鍵を鍵穴に差し込むと、力を込めて廻した。 ―――……キュィィィィィン……。 甲高い音と共に機体がガタガタ動揺、各部モーターが唸りを上げた。主機から送られる強大な電力が機体に行き渡り、重厚な造りのカメラアイに仄かな青色が宿る。 機体に積まれた電子機器が電子を流し込まれ産声を上げた。回路を伝い所定の場所に電荷、発熱。 カメラが撮影した映像が操縦席内部のモニターに映し出され、その上に被さるように大きいウィンドウが開く。その奥でプログラミング言語が高速スクロールする。 『キー確認』 『主機起動 正常稼働確認』 『全モーター起動 正常稼働確認』 『全ローラー起動 正常稼働確認』 『姿勢制御機構起動 正常稼働確認』 『総合戦闘管制システム起動 正常稼働確認』 『 〝アノフェレス〟 起動します 』 コンクリートの太い支柱が立ち並ぶ競技場で、全高5mもある灰色の外殻機が立ち上がった。遠目にみれば甲冑か何かが起立したように見えたに違いない。 ところが、アノフェレスは立ち上がるや否やふらふらとし始めた。それこそ酒でぐだんぐだんになったオヤジの方が余程しゃっきりしているという程に。 アルメリアはふらつきの止まらない機体をなんとか宥めようと、操縦桿とペダルを総動員して、外部に繋がっている無線に向かって慌てて口を開いた。 ≪っととととと、うわぁ、ちょっと、ふらつきますよ!≫ 外殻機には二種類の姿勢安定化機構が備わっている。 一つは内部機構により姿勢を安定させるジャイロシステム。 もう一つは機体の姿勢から自動で各部モーターを動かし倒れないようにするサーボシステムである。 ジャイロシステムは確かに便利だが、『なんとなく』安定するだけで効果が薄い。一方のサーボシステムは機体自ら姿勢を安定化させてくれるので効果が高いが、無論、欠点がある。 それは、『勝手に直してしまう』ことである。例えば戦闘で不自然な体勢を取って戦わなくてはならない時、サーボシステムの修正値が高かった場合、強制的に体勢を修正されてしまう。 もちろん、この場合は直さない、とプログラムすればいいのだが、何しろ戦闘に二度と同じ状況が無いように、その『場合』が多すぎてどうしようもない。繰り返し教えることで修正するしかないのだ。 四脚や六脚式ならば倒れる倒れない以前の問題だが、二脚式となるとそうはいかない。 勝手に姿勢を修正されてしまうと、アノフェレス最大のアドバンテージである機動力を殺されてしまうので、サーボシステムは『緩く』設定されている。 ただ撃つことのみに特化すれば三次元戦闘は行わなくてもよいが、アノフェレスは近接戦闘を念頭に設計した高機動外殻機なのでそうはいかないのだ。壁を蹴ろうとしている最中に地面に着地する体勢になったらどうなるか、ということだ。 結果、言わばセンスのある人間や熟練した人間にしか使いこなせなくなってしまっていた。 しかも装甲や機能性が犠牲になったピーキー機。利点を大いに活かすために反応速度は最大になっており、感度も極めて高い。つまり『遊び』が無いので操縦者の腕前がそのまま浮き彫りになるのだ。 アノフェレスの脚部はある程度広く造られているとはいえ、さぁ歩け走れ駆け回れと言われたら、難しい。いきなり乗って直立出来ているアルメリアはセンスのある方なのだ。 ではアノフェレスに蓄積されたデータを使えば良いのではと思うかもしれないが、操縦者の経験値が零では同じようなことだ。 ≪いいからさっさと歩け、話はそれからだ≫ 競技場の端で、いつ用意したのかパイプ椅子に足を組んで座ったセンジュは、手元の無線機に命令を下した。口調こそ淡々だが、久しぶりに活動が出来るので嬉しそうに見える。 その隣には両手を前で合わせたアオバが居る。ツナギ姿ながら、寄りそうようにしかも背筋をぴんと伸ばしているところは、まるで執事かなにかのようだ。 両手を横にしてバランスを取りつつ、一歩を踏み出す。アノフェレスの片足が、すぐ下に赤ん坊がいるような慎重さで地面を踏みしめた。ぎしりと小気味いい音が鳴る。 ≪教授、やっぱり私には無理っぽいです!≫ 無線越しに泣き言を漏らす。 それから機体の膝を地面に付いて、やっと安らぎを得ることに成功した。この体勢なら倒れように倒れまい。 戦闘になったら無様に転倒して笑い物になることが容易に想像できてしまった。敵前で転べば、銃なり剣なりの攻撃で戦闘不能になること間違いなし。装甲の薄いアノフェレスならあっという間だろう。 ≪ふむ………そうか、では………≫ センジュが頭をがしがしと掻き、紫の瞳を細め、無線を睨みつけた……その時、奇声がもう一つの無線機から聞こえてきた。 例えるなら、蔓にぶら下がったターザンの雄たけびのような。女だが。 ≪イィヤッホー!!≫ 同じく搭乗していたシュレーは無反応だった。……だった。 ちょっと離れた地点で眠っていた六脚式外殻機プロトファスマのカメラアイに突如として光が宿るや、ローラー全開で地をかっ飛んだ。あっという間に百mを走破すると、障害物手前で急停止してグルングルン派手に回転。 唖然とする皆を尻目に、六脚の安定性を活かして片方に傾き、ぐんと跳躍。火花を散らして着地。脚部が緩衝材の役割を果たし、上半身の揺れを最小限にする。 外殻機の中でも重量があるはずなのに、まるで四脚か二脚であるかのような軽快な動き。 ≪楽しーーーっ!!≫ 更に全速力で競技場を駆け回り、六脚式には困難とされる跳躍を再度行い、あろうことかコンクリート製の障害物に乗り、更に跳躍、着地、ローラーダッシュを決めて見る見るうちに膝をついているアノフェレスに突っ込んでいく。 六脚のロボットが全速力で突っ込んでくるのを眼にすれば、当然仰天の声を上げる。センジュとアオバがアッと息を呑んだ。 ≪わわっ!?≫ ≪よいしょーっと!≫ 全ローラー逆回転、脚部踏ん張り、上半身を傾け、それらの総動員によりプロトファスマはアノフェレスの装甲に接触する寸前で制動をかける。ローラーが白煙を噴き、地面に六本を超える複雑な線が描写された。 激しく動いたために機体から熱気が立ち上がり揺らめき、小規模な蜃気楼を構築する。 シュレーは満面の笑みを浮かべながら、機体を立て直した。モーターの唸りが競技場に響く。青いカメラアイが瞬いた。 「馬鹿な……六脚であの動き……」 「ええ、自分もあの動きは見たことがありません。初めて乗ったそうですが……」 「神はその者が望む才能を与えるとは限らない……か」 「神を信じぬ貴方が言いますか」 「表現上は仕方無かろうよ」 眉に皺を寄せて顎に手を置き難しい表情で考え事を始めたセンジュと、感心したように頷くアオバ。 一方アルメリアは交通事故に遭いかけたような心境で、恐る恐るといったように無意識に閉じてしまっていた眼を開けると、頭部を動かし、すぐ手前で直立しているプロトファスマを見遣った。カメラアイが光を細く絞る。 ≪ちょっと!≫ アノフェレスの腕が持ち上げられるや、プロトファスマの胴体を殴りつける。ガスンと鉄と鉄をぶつけた音がした。 プロトファスマの重厚な頭部が、あたかも『きょとん』とした風にアノフェレスの方を向いた。人間には到底見えぬ形状なのに、動きがいちいちコミカルなのは、きっと気のせいだ。 ≪なぁに?≫ ≪なぁに? ……じゃないですよ! 危なかった! 今のは結構危なかった!≫ ≪大丈夫だよ! ヨ!≫ ≪馬鹿ッ≫ またアノフェレスの文字通り鉄拳が振り上げられ、今度はプロトファスマの手に収まった。殴ったはずだ。だが、まさか受け止められるとは思いもしなかった。 シュレーは、相手が見てもいないのにニンマリ口元を上げると、その握りしめた硬き手をぶんぶん振った。 ≪外殻機で握手って、いいよね!≫ ≪確かに……じゃなくって!≫ 無邪気と言うか、驚きの白さというか、裏表の無い性格というべきか。一応怒ってみるアルメリアだが、当の本人は意に介さず、むしろそれすら楽しんでいるように思えてくる。 外殻機同士が握手し合う不思議空間が今ここに。 もう怒りなんて消えてしまった。 とりあえず握手を解除したアルメリアは、カッコがつかないのでアノフェレスでよたよたと立ち上がった。胃カメラを初めて飲んだ衝撃に打ち震える中年オヤジ並みのキレの無い動きだが、初めて乗った事を考慮すれば称賛に値する。 ≪ふぅ………立てた≫ 両手を横にして安定化させつつの情けない直立だが、彼女にとっては大きな一歩である。 すると今度は無線越しにぱちんと手を叩く音がして、頭部をプロトファスマの方に向けて見た。中の人と見事に同じ動作を再現しているのが見えた。才能の無駄遣いもいいところである。 シュレーが提案した。 ≪いいこと考えた!≫ ≪?≫ ≪私がそっちに乗ればいいんだよ、どう?≫ ≪………あっ≫ アルメリアはその発想はなかったと思い口をぽかんと開きつつも、二つの事柄についてほっとしていた。 一つは自分でも操縦できるであろうプロトファスマに乗れること。そしてもう一つは、肉体的なことである。何か。それは暑さだ。 ほとんど動いてないのにもかかわらず、操縦席内部は初夏の陽気。操縦椅子の後ろに申し訳程度に空いた冷却口から冷風が出ているが、全く意味を成していない。動き続ければどうなるかなど想像したくもなかった。 こりゃあ、死ねる。だけどシュレーなら耐えられる、ケロッとして居られる。 いつの間にかアルメリアの脳内ではシュレーが超人か何かに設定されていた。 その後、乗り換えて見たところやはりシュレーはアノフェレスをヒョイヒョイと乗りまわし、その場にいた全員を驚かせた。訓練も経験も無いはずなのに、動きが異次元だったからだ。 誰が宙返り後に美しい受け身を決めるなんて想像出来たのか。 兎に角、センジュチームは攻撃手にシュレーを。防御手にアルメリアに決定した。 なお、目標役は自動でも構わないのでのんびりと探すことになった。何しろ目標役は『動けるだけ』『無人』という制約上、最悪の場合センジュでもアオバでも棒立ちでも良い訳で、急ぐこともないからだ。 夏の大会まで2カ月あるかないか。果たして、彼女らは勝ちあがれるのだろうか。 彼女らの前途は多難である。 ◆ ◆ ◆ ◆ ロボットに関する講義を聞いて、部品の加工、締めに体育……これだけで一日がほぼ終了してしまったが、疲労はがっちりと溜まるわけで。そのあとに部室兼倉庫に寄ってゲームに関する説明をアオバから聞けば、既に夕方だ。 いくら春だからと言っていつまでも明ると思ったら大間違いだ。夕方になれば夕日が手を振り始め、更に時間が経過すれば空は群青に染まる。 疲れた体を引きずるようにして寮に辿り着いたアルメリアは、実家から郵送されてきた中にあった帽子を頭から取り、指に引っ掛けてくるくる廻しつつ、鍵穴に銀色の鍵を差し込み廻した。 鍵をポケットにするりと入れてドアを開きするりと入れば、ドッと疲れが筋肉の奥で牙を剥き出しにする。 「糖分、糖分を取らなきゃ……チョコー……蜂蜜ヨーグルトお菓子お菓子……おか……」 アルメリアはふらふらとリビングに入ると、さっそくソファーに倒れ込み顔を押しつけて、ぴくりとも動じず呟いた。心なしポニーテールも元気が無く、右に寄っている。 こんなときは甘いものを摂取するに限る。糖分は体に良い。疲労回復には寝るか糖分摂取と相場が決まっている。だが、考えただけで甘いものが出てくるわけも無く。 最短経路はキッチンに行き砂糖を口に放り込むことだが、疲れているとそれすら億劫だった。新しい環境に放り込まれた影響はそれほど絶大なのだ。 「念力があれば…………ねんりきサイコキネシス……」 顔をソファーに接触させたままモゴモゴと呟くアルメリア。 念力があれば楽だろうな。念じただけで物が浮いたり。空も飛べるかもしれないし、能力活かしてあんなことやこんなこと、子供の頃に夢想した出来事を実現して、人生を楽しくするんだ。 どうも疲れていると思考が妙な方向に飛んでしまうようである。 念力で空を飛びつつ機関砲をぶっ放す三つ編みの女の子が全身から光を放出しながら雄たけびを上げた。と、その光が緑色に変化して、バリアへと変質する。 「駄目……」 頭を振りあげてソファーにボンと落とす。眼よ覚めよ。シャワーも浴びずして寝るなど女子の沽券にかかわる。 全身に乗った鉛の塊を排除、両腕、頭、胴体、脚、その順番でソファーから起き上がり、突発性の欠伸を手のひらで隠し、涙で滲む眼を擦る。 熱いシャワーを浴びてジュースでも飲んで授業の復習予習をして寝よう。このままソファーに座っていては睡魔に手を引かれ極楽へ飛んで行けそうなので、立ち上がり伸びをすると、リビングを出る。 「ふぁ……ねむ……」 眼を開けていられない。立ったままなのに瞼がとろりと落ちてくる。両手を振る元気も無く、肩を落としたまま。 アルメリアは体に鞭を打ちシャワー室へと足を運び、止めた。呼び鈴が鳴ったのだ。友達の数が余り多くない現在、来るのはシュレーか、配達業者か、どちらかだろう。 ぴんぽーん、ぴんぽーぴんぽーん………ぴぴぴぴぴんぽーん、ぴんぽーん。 ドアの外の人物は何が楽しいのか呼び鈴をリズムつけて押しまくる。眠く疲れているときに呼び鈴を連打されたせいで、温和なアルメリアの心に沸々と苛立ちが募ってきた。 ずんずんと玄関に歩いて行くと、乱暴にドアの鍵を解除して取っ手を回し開けた。 「何か用です…………って、クー姉ちゃん!」 「むず痒いからクーでいい」 この苛立ちをどこにくれてやろうと企んでいたのだが、ドアを開いたらその気は消滅してしまった。 綿のように繊維の細い黒髪を三つ編みにして左右に垂らし、サファイアのエキスを塗りたくったように涼しく、内なる光を持つ紺碧色の瞳。存在感は希薄であるが、一度意識すれば記憶にずっと残る、そんな女性。 春物のブラウスとズボンはいずれも黒く、黒猫を擬人化したらこうなるのでは、というクーにとても似合っていた。 元々孤児だったクーは、アルメリアの両親の友人であるジュリアという女性の師匠格に当たるアイリーンに拾われて今まで育った。アルメリアと年齢が近かったこともあってか、よく一緒に遊んだものだ。 あの後クーはアイリーンの会社で働くこととなり疎遠にはなったがメールなどでやり取りはあった。お姉さんのような存在であり、友人でもあった。 そのクーが、一体こんな場所に何の用なのだ。 アルメリアはドアを半開きにしたまま、中に通すか迷った。 クーはその様子をじっと見ている。鏡面のような瞳に見詰められたアルメリアは変わってないなぁ、と思いつつもちょっとビクついていた。 クーが足元の重そうな鞄をちらりと一瞥して、口を開く。 「お願い」 「はい」 「泊めて」 「………はい?」 「泊めて」 「宿は……」 「無かった。泊めて」 アルメリアはぽかーんとしてしまった。訪ねてきた理由が泊めてくれだなんて、想像すらしてなかったのだから。 硬直したアルメリアとは対照的にクーは動じず、頭すら下げてくる。野宿すること自体に苦痛は無くても、島一つが学園の島では野外に寝れそうな場所が無く、警察に職務質問を受けた時の言い訳が思いつかないというのは秘密だ。 「駄目?」 「や、大歓迎ですけど、シャワー前だったから」 「ありがとう」 半身を逸らす様にして手を広げて迎える動きをして、それから自分が先に行く。後から荷物を引きずったクーがついていく。ドアがばたむと閉まった。 物珍しいのか棚の本を見たり窓の外から映る朱色の太陽をみたり、せわしない。女の子座りでも胡坐でもなく体育座りなのがなんともクーらしい。 傍らに置かれた大きくかさばる鞄がもそりと動いたが、クーが指でつつくと静かになった。顔を寄せると、“鞄に”語りかけた。 「動いちゃダメ」 「なんかいいました?」 「……何も」 キッチンでせっせせっせとレギュラーコーヒーを淹れていたアルメリアは、カップに眼を落したまま聞いてみた。独り言なのだろうと自己処理した。 動いてはならぬと言われたら動きたくなるのが動物の常。鞄の暗闇を見つめ続けるそれは、お得意のパンチで鞄内部から外部に震動を発生させた。鞄の一部が膨らむ。 しかしクーは慌てず騒がず鞄の取っ手を掴むや、逆さまにひっくり返した。 「フギャッ!?」 憐れかな。まことに憐れかな。 くぐもった悲鳴が一つ上がりて。中で小さく小分けされた荷物の間に身を潜めていた動物は、天地が逆転したことに受け身も取れなかった。いくら身体能力が優れようと身動きとれない状況では意味をなさぬ。 コーヒーの入ったカップを持ってリビングに戻ってみれば、鞄をひっくり返すクーの姿があるわけで、思わず首を傾げる。 「何でもない。何でもない」 「ふ~ん……あ、はいコレ」 「コーヒー?」 「ミルクと砂糖入りですよ~」 「好み」 クーはカップを受け取ると、ソファーの方に移動して、なんとなしにゴクリと一口飲んだ。アルメリアはその横に腰掛けて一口。 さて、クーは猫っぽいところがあるが、現実的な問題として熱いものが飲めない。だというのにうっかり熱いコーヒーを飲んでしまったのだ。舌が熱を感知。たちまち全身に悪寒ならぬ熱寒(?)が閃光した。 「ぐぶっ!?」 コーヒーをひっくり返す前にアルメリアに手渡し、舌をだらりと出して悶絶する。七転八倒しそうになるのを堪え、ぷるぷると両手を握って涙を滲ませた。 「だ、大丈夫?」 「ひらが、あつふてッ、さまへばよかった!(舌が、熱くて、冷ませばよかった!)」 「ごめんなさい! 熱いの駄目って忘れてて……」 クーは心配そうな顔で見つめてくるアルメリアに手を振って大丈夫アピールをすると、こくりと唾を飲んだ。まだ舌がびりびりしていていて、ひりりと痛む。今度からは冷ますべきだ。 その声を聞き付けた鞄の中の動物は、心配してもぞもぞと動き鞄から顔を覗かせようとした。それがいけなかった。 「………んー……今動いたような?」 「動いてない。全然動いてない。何も入ってない」 二つ持ったカップのうち自分の方に口をつけて芳醇な黒液を飲んで、視界の端っこで何かが動いた気がして眼をやれば、床で放置された鞄が蠢いた。 怪しいなんてものではない。不気味だ。いわゆる非科学や心霊の類を懐疑的な眼で見るアルメリアにとって、ポルターガイストだのなんだので処理できる事項ではなく、当然中に何かが居ると考えるのが妥当だ。 鞄は大きいが人の類が入れる大きさではない、つまり中に動物がいる、クーが連れているのはいつも猫。単純な方程式を読み解けば、中身の推測は容易であった。 首をぶんぶん振りまくって否定するクーを横に立ち上がるとカップ二つを机に置いて、草食動物を狩る肉食動物のように四つん這いで接近する。 「本当に無い」 「なんで必死なんですか?」 「……何も無いから」 クーが心なし焦った様子でアルメリアの手を引き止めさせようとする。何も無いなら開けても問題はないはず。これはクロだろう。クロだけに。 鞄に手をかけて、チャックを一気に引く。 なぁおおおーーん。 黒の体毛に、空色の瞳をもった一匹の雄猫。お座りして尻尾を体にくっつけるようにして、外の眩しさに眼を細めつつ鞄の中からアルメリアをじっと見つめていた。縦に割れた瞳孔が爛々としている。 クーはどうしようもなくて、両手を宙に浮かしたまま右往左往した。言い訳は思いつかなかった。 この場に至って誤魔化せるだろうか。否、不可能だ。 「………えっと」 「クロちゃん?」 「うん、クロ………」 「べっつに隠すこともないと思うんですが。この寮、規約ではペット禁止って書いてないし。クロちゃんお利口さんですから、粗相もないと思いますから」 「……いいの?」 追い出されることを心配していたが、どうやら大丈夫なよう。 アルメリアの顔色を窺い、鞄から顔をだしてあっちこっちを観察しているクロに眼を落とし、そろそろと手を伸ばすとぺたんと床に座り、抱き寄せ膝の上に乗せた。 クロは大人しく膝の上に乗ると、前足で顔を洗って、舌で舐めた。長年付き添ってきた人間の膝はとても落ちつくもの。同等の態度で接し、また生活してきたが故の絆。 「……あれ?」 同じく傍らに座ったアルメリアはクロを撫でようとしてその異変に気がついた。 以前見たときよりも毛並みが荒く、また痩せている気がするのだ。というか確実に肉が落ち、動きにハリが無い。 言うならば、そう……。 「………もう御爺ちゃんだから。眼は悪くなったし獲物は取れない。ジャンプすると転ぶ。鳴き声もダミ声…………」 「そうなの……」 「いい。生き物は私も含めて老いるから。でも私はクロを見捨てない」 「家族ですもんね、クロちゃん」 「家族…………うん」 なぁ~お。 幾分掠れた鳴き声。若い頃と比べたらずっと老いてしまったクロを、クーが緩く腕に抱く。 人の寿命が最高100年として、猫の寿命は最高で20年ほど。クーが美しい女性になった頃には、彼女の半身たるクロは老齢になってしまった。違う種は共に歳を取ることすら困難なのである。 アルメリアはクーがクロを愛しむように喉を撫で始めたのをみて、心が安らぐと同時に悲しくなってきた。喉がごろごろ鳴りて、気持ち良さそうに瞼が降りる。 いつか老いる。いつか死ぬ。産まれたものは死ぬ。瞬時に頭に浮かぶ文字列に意識をとられる。 いけない。ネガティブな思考は常に行動の脚を引っ張る。というより、そんなに心配なら鞄に入れて持ち歩いたりひっくり返さなきゃいいだろうに。それも触れ合いの一種なのか。 アルメリアは頭を振ると、コーヒーを一気に飲んでしまおうとカップを取りに行き、口をつけた。湯気立つそれは淹れたてでとても熱い。カップを持つだけでも熱い。 「それ熱……」 熱いはずのコーヒー一気飲みと言う苦行を始めたアルメリアを、クーが宇宙人に握手を求められたときだってそんな顔をしないなほどまで引き攣らせ、手を上げた状態で硬直して見守った。 カップの中身を咥内に。一気飲みで味なんて分からなくて、黒液に舌や喉が異常温度に晒された。粘膜が根こそぎなんとか胃袋に流しいれた。白い喉が上下した。 「んぐっ、んぐっ………ふぅ。シャワー浴びてきますね!」 ぐいと口元拭いて、カップを机の上に置く。 なんというタフネス。クーが感心してぱちぱち手を叩いた。 「………すごい。じゃあ私は泊めてもらう代わりに料理作る」 「いいんですか?」 「もちろん」 さっそくクーはクロをソファーに寝かせると、キッチンの方に歩いて行った。アルメリアは上の服を脱ぎつつ、シャワー室に歩いて行った。 結局クーがアルメリアの部屋に住みついたというのは言うまでも無い。 ―――……ちなみに。 「あ、ところで」 「?」 「この学園には何の用事?」 「アイリーンに経験を積めって言われたからちょっとした仕事をしに。知り合いのセンジュって人のとこに連絡してあるから行ってきなさいって言ってた」 という会話があったそうな。 【終】 ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) +... 名前
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※ ここで説明する内容により生じる各自のパソコンの故障等の問題に関しては一切責任を持てませんので、その旨を理解した上で各自の責任により利用してください。 Linuxのコマンドを覚えるのには非常に時間がかかり、それだけで何日も費やしていては、研究をする上で非常に時間の無駄であると思いますので、何とかその手助けとなればと思い、Linuxのコマンド集を以下に添付しました。参考にして下さい。 adduser alias awk bg bzip2 cal cat cd chgrp chkconfig adduser [ユーザーID] [グループID] : ユーザーの追加 alias [別名[= コマンド ]] : コマンドなどの別名を登録する ⇒ unalias 別名 : 別名を削除 awk : 多様なテキスト処理が可能なスクリプト言語 bg [ジョブID] : 休止中のジョブをバックグラウンドモードで再開 bzip2 [オプション] [ファイル名] : ファイルの圧縮と解凍を行う.gzipより圧縮率が高い ⇒ bzip2の主なオプション -c : 圧縮した内容を標準出力に書き込み,元のファイルは変更しない -d : 圧縮ファイルを解凍する -v : 圧縮状況を表示する -k : 圧縮・解凍時に元のファイルを削除しない cal : 1ヶ月カレンダーの表示 ⇒ 例) cal -m : 週の最初の曜日が月曜日の1ヶ月カレンダー ⇒ 例) cal -m 6 2008 : 2008年6月の1ヶ月カレンダー cat 出力するファイルのパス : テキストファイルの内容を表示(ファイルの内容を一度に画面出力) ⇒ 複数のファイルをパラメータとして与えることができ,与えられたファイルは連結して出力 cd ディレクトリのパス : カレントディレクトリの変更 chgrp : グループだけを変える chkconfig : スタンドアロン方式のサービスの自動起動のオン・オフなどを切り替えるツール ⇒ ランレベル定義 0 : 停止モード 1 : シングルユーザーモード 2 : NFSを起動しないマルチユーザーモード 3 : テキストログインを使用したマルチユーザーモード 4 : 未使用 5 : グラフィカルログインを使用したマルチユーザーモード 6 : 再起動モード ⇒ 例) /sbin/chkconfig --list : 現在の設定で,システム起動時に起動するサービスの表示 ⇒ 例) /sbin/chkconfig smb on : Sambaの自動起動 ⇒ 例) /sbin/chkconfig smb off : Sambaの解除 chmod [対象] {+/-} [ファイルモード] [変更するファイルのパス]: ファイルのアクセス権の変更(ファイルの所有者またはrootユーザーのみ) ⇒ chmodの対象 u : ファイルの所有者 g : 同一グループのユーザー o : 他人 a : 全員 ⇒ 対象とモードの間の{+/-} + : 有効 - : 無効 ⇒ 数値によるファイルモード表記 読み込み(r) : 4 書き換え(w) : 2 実行(x) : 1 ⇒ ファイルモード 0 : --- 1 : --x 2 : -w- 3 : -wx 4 : r-- 5 : r-x 6 : rw- 7 : rwx ⇒ 例) chmod a+x grb2ctl.pl chown ユーザーID 変更するファイルのパス : ファイルの所有者とグループの変更(rootユーザーのみ) ⇒ -R : 指定したディレクトリ以下のすべてのファイルおよびディレクトリの所有権を変更できる ⇒ 例) chown masaki /home/masaki/analysis/ cp コピー元のパス コピー先のパス : ファイルのコピー ⇒ cpの主なオプション -r : ディレクトリに含まれるファイル・サブディレクトリも含めて他の ディレクトリに丸ごとコピーすることができる -i : コピー先にすでにファイルが存在する場合,上書きしても良いか確認を 求められる cut [オプション] [ファイル1] : 各行から指定したフィールド(項目)を出力 ⇒ cutの主なオプション -d 区切り文字 : 区切り文字を指定(デフォルトはタブ) -f 数値 : 出力するフィールドを指定 crontab [オプション] : cronを駆動するための一覧表 ⇒ crontabの主なオプション -l : cronのリストの表示 -e : cronの編集 ⇒ 例) crontab -e (内容) 30 0 * * * rsync -auv /DATA/d2/masaki/ /BACKUP-RAID/d2/ (意味) 日付変更の30分後にrsyncを実行 date : 日付と時刻を表示・設定 df : マウントされているディスクの消費容量を確認できる ⇒ dfコマンドの項目 ファイルシステム : ファイルシステムのデバイス名を示す 1k-ブロック : ファイルシステム全体の大きさをKB単位で示す 使用済 : 使用しているディスク容量をKB単位で表示する 使用可 : 未使用のディスク容量をKB単位で表示する 使用率 : ディスクの使用率をKB単位で示す マウント場所 : ファイルシステムがどのディレクトリにマウントされているかを示す ⇒ 例) df -h diff [オプション] : 2つのファイルの間の違いを出力 ⇒ diffの主なオプション -i : 英大文字と小文字の違いを無視 -b : スペースの数の違いを無視 -r : ディレクトリを比較する際,見つかったサブディレクトリをすべて比較 -N : ディレクトリを比較する際,2番目のディレクトリにのみファイルがある 場合,1番目のディレクトリに空のファイルがあるように動作する -u : unified出力形式を用いる -c : context出力形式を用いる ⇒ 例) diff test.dat tmp.dat dmesg : カーネルのログ用リングバッファの表示と制御.システムバッファから プリントされた最新の診断メッセージを読み取り,標準出力にプリント する.デバイス名の検索. ⇒ 例) dmesg | more ⇒ 例) dmesg | less du (-s) ディレクトリ名 : ディレクトリの容量の大きさを調べる ⇒ 例) du -s ⇒ 例) du /home/ ⇒ 例) du /home/ | sort -n | less dumpe2fs : ext2/ext3ファイルシステムの情報をダンプ(dump) ⇒ dumpe2fsの主なオプション -b : ファイルシステム上で不良ブロックとして扱われているブロックを表示 -f : dumpe2fsの理解しないファイルシステム属性フラグを持つようなファイルシステムでも、強制的に表示 -h : スーパーブロックの情報だけを表示し、ブロックグループデスクリプター の詳細情報は表示しない -x : 詳細なグループ情報のブロック数だけを16進数で表示 ⇒ 例) dumpe2fs -h /dev/sdb1/ echo : パラメータを標準出力に書き込む eject : 取り出しボタンを押さなくてもメディアが排出される emacs : UNIX系OSの標準エディタviに並ぶエディタとして広く使われている emacsの起動 ⇒ Emacsの主なコマンド(Alt+はEsc+でもよい) ⇒ ファイル操作 Ctrl+x Ctrl+f : ファイルを開く Ctrl+x Ctrl+v : 別のファイルを開く Ctrl+xi : カーソル位置に指定ファイルの内容挿入 Ctrl+x Ctrl+s : ファイルを保存 Ctrl+x Ctrl+c : ファイルを保存し,Emacs終了 Ctrl+x Ctrl+w : 別名でファイルを保存 ⇒ カーソル移動 Ctrl+f,→ : 右に移動 Ctrl+b,← : 左に移動 Ctrl+p,↑ : 上に移動 Ctrl+n,↓ : 下に移動 Alt+f : 次の単語に移動 Alt+b : 前の単語に移動 Ctrl+a : 行頭へ移動 Ctrl+e : 行末へ移動 Ctrl+v : 1画面分進む Alt+v : 1画面分戻る Alt+ : ファイルの先頭に移動 Alt+ : ファイルの末尾に移動 Ctrl+x Ctrl+x : マーク位置へ移動 ⇒ テキスト操作 Ctrl+d : カーソル上の文字を削除 Del : カーソルの前の文字を削除 Ctrl+k : カーソルの行末まで削除 Ctrl+x Ctrl+t : 前の行と入れ替える Ctrl+Space : マークをセット Ctrl+w : マークからカーソル前までカット Alt+w : マークからカーソル前までコピー Ctrl+y : カーソル位置にペースト ⇒ 検索 Ctrl+s : 順方向へ検索 Ctrl+r : 逆方向へ検索 ⇒ Windows操作 Ctrl+x 2 : Windowsを縦に2分割する Ctrl+x 3 : Windowsを縦に3分割する Ctrl+x o : Windowsを移動 Ctrl+x 0 : 現在のWindowsを削除 Ctrl+x 1 : 現在のWindows以外を削除 Ctrl+x ^ : 現在のWindowsを縦に拡大 Alt+x shrink+Windows : 現在のWindowsを縦に縮小 Ctrl+x 4 f : 他のWindowsにfileを読み込む Ctrl+x 4 0 : Windowsをバッファと共に削除 ⇒ Undo Ctrl+x u : 1つ前のコマンドを取り消す ⇒ 例) emacs exit : シェルを終了する export : ユーザー自身が環境変数を設定 ⇒ 最初から環境変数として定義する方法と,シェル変数を環境変数に「昇格」させる 方法の2つがある ⇒ 例) export | less : 環境変数を見る(printenvも同様) e2fsck : Linux ext2/ext3ファイルシステムをチェック ⇒ e2fsckの主なオプション -f : ファイルシステムがcleanな場合でも、強制的にチェック -v : 詳細を表示 -y : 全ての問いに対して「yes」と答える ⇒ 例) e2fsck -f /dev/sdb1/ fdisk : ハードディスクの領域(パーティション)を分ける,ハードディスクをフォーマットする. ⇒ fdiskの主なオプション a : ブート可能フラグ(どのパーティションからブートするかを指定するフラグ Windowsのブートプログラムが使用)をつける d : パーティションを削除する l : 現在知られているパーティションIDを一覧表示 m : ヘルプを表示 n : 新規にパーティションを作成 q : いままで行った変更事項を保存せずに終了 t : パーティションIDを変更 w : 今までの変更をディスクに書き込んで終了 ⇒ 例) /sbin/fdisk /dev/sda1 fg [ジョブID] : 休止中のジョブやバックグラウンドで実行中のジョブを,フォアグラウンドに移して実行 find [パス] [オプション] : ファイルを検索.指定したディレクトリ以下のファイルを検索 ⇒ Ctrl+c : コマンドの実行を中断できる ⇒ findの主なオプション -type タイプ : ファイルタイプを指定(f:普通のファイル,d:ディレクトリ, l:シンボリックリンク,など) -name パターン : ファイル名の指定.ワイルドカード使用可 -mmin 数値 : 数値分前に修正されたファイルを探す -mtime 数値 : 数値日×24時間前に修正されたファイルを探す -amin 数値 : 数値分前にアクセスされたファイルを探す -atime 数値 : 数値日前にアクセスされたファイルを探す -exec コマンド : ファイルのパスを出力する代わりに,指定したコマンドを実行 finger : ユーザー情報を出力(whoと類似している) ⇒ 例) finger masaki free : 物理メモリおよびスワップの使用量/空き容量を表示 fsck : ファイルシステムをチェックする gedit : Gnomeテキストエディタの起動 ⇒ Gnomeテキストエディタの主な操作キー Ctrl+C : コピー Ctrl+X : 切り取り Ctrl+V : 貼り付け Ctrl+Z : 元に戻す Ctrl+A : すべて選択 Ctrl+S : 保存 Ctrl+O : ファイルを開く Ctrl+N : 新しいタブを開く Ctrl+F : 検索ダイアログを開く grep [オプション] パターン(検索文字列) [ファイル1] : ファイルから特定の文字列を含む行を抽出する.指定されたパターンを検索し,マッチした行を出力 ⇒ egrepは拡張正規表現を利用可能 正規表現は「 」で囲い,また正規表現を使うときはgrepではなくて,egrepというコマンドを使う ⇒ grepの主なオプション -i : 大文字と小文字を区別せず検索 -v : 結果を反転し,マッチしない行を対象とする -n : 行頭に行番号を出力 -l : 行の内容は出力せず,マッチしたファイル名だけ出力 -r : ファイルとしてディレクトリを指定し,そのディレクトリと下位のディレクトリに含まれるすべてのファイルから検索 -A 数値 : マッチした行の前の行を,指定した行数だけ出力 -B 数値 : マッチした行の後の行を,指定した行数だけ出力 -C 数値 : マッチした行の前後の行を,指定した行数だけ出力 ⇒ grepで使用可能な正規表現 . : 任意の一文字 ^ : 行頭 $ : 行末 \ : 単語の先頭 \ : 単語の末尾 [文字リスト] : 文字列中のいすれか1文字 * : 直前の表現の0回以上の繰り返し ⇒ 例) ls /usr/bin | grep tiff : lsの結果からtiffを含むコマンドを抽出 ⇒ 例) ls /usr/bin | egrep ^as : 正規表現の使用例(grepでもいける...) ⇒ 例) mv /usr/bin | grep tiff /home/masaki : バックスラッシュで囲まれた部分は,mvコマンドが実行される前に実行され,その結果が引数として渡される groupadd [グループID] グループ名 : グループの追加 groupdel グループ名 : グループの削除 gunzip [オプション] [ファイル名] : ファイルの解凍を行う gzip [オプション] [ファイル名] : ファイルの圧縮と解凍を行う ⇒ gzipの主なオプション -c : 圧縮した内容を標準出力に書き込み,元のファイルは変更しない -d : 圧縮ファイルを解凍する(gunzip) -l : 圧縮ファイルのリストを表示する -r : 再帰的にディレクトリ内を圧縮する ⇒ gzip,gunzip,zcat gzip : 圧縮を担当 gunzip : 展開を担当 zcat : 圧縮と展開を担当 head [オプション] [ファイル1] : ファイルの最初の部分を表示 ⇒ 例) head -n 3 : 先頭から3行を表示 history : ヒストリとして記録されている内容を一覧する ⇒ 例) !3:3番目の作業を行う iconv : 文字コードの変換を行う ⇒ iconv -l : 利用可能な文字コードの一覧を出力 ⇒ iconv -f : 変換元の文字コード -t 変換後の文字コード ifcfg ⇒ /sbin/ifcfg内の項目とその意味 DEVICE : ネットワークデバイスのデバイス名 BOOTPROTO : IPアドレスの設定方法.noneの場合は静的にIPアドレスなどを設定する IPADDR : デバイスに割り当てるIPアドレス NETWORK : デバイスが属するネットワークアドレス NETMASK : デバイスのネットマスク BROADCAST : デバイスのブロードキャストアドレス ONBOOT : 起動時にこのデバイスを有効にするかどうか ifconfig : インターフェイスに設定されたアドレスを確認 ⇒ 例) /sbin/ifconfig ⇒ 例) /sbin/ifconfig -a : 動作を停止しているものを含めた,すべてのNIC(ネットワークインターフェイス)の情報を表示 init : システムの起動を行うプログラム.rootユーザーがランレベル(Linuxシステムの動作モード)を変更する際にも用いる. ⇒ initのランレベル 0 : 終了に移行する状態 1 : シングルユーザーモード 2 : NFS関連以外のネットワーク機能が使える 3 : ネットワークのフル機能が使用できる 4 : 使用されていない 5 : X Window SystemによるGUIログイン 6 : 再起動に向かう状態 ⇒ 例) init 1 iwconfig : 無線LANアダプタの設定状態の閲覧や設定 ⇒ 例) /sbin/iwconfig jobs [ジョブID1] : 起動しているジョブの一覧の出力 ⇒ jobs -l : プロセス番号も表示 kill [オプション] [プロセスID1] : プロセスに各種シグナルを送る ⇒ killall [オプション] [プロセス名1] :プロセスの名前を指定して各種シグナルを送る ⇒ killの主なオプション -TERM : 終了命令を送る(デフォルト) -KILL : 強制終了命令を送る -INT : 中断命令を送る(Ctrl+c) -STOP : 休止命令を送る(Ctrl+z) -HUP : 元の意味は端末の切断だが,設定ファイルの読み直し命令として使われることが多い -CONT : 休止したプロセスに対する再開命令を送る ⇒ 例) kill -KILL [topで表示したPIDの数字] less 出力するファイルのパス : テキストファイルの内容を表示 ⇒ ファイルの内容を一画面ごとに表示 ln リンク元のパス 作成するハードリンクのパス : ハードリンクの作成 ⇒ ln -s リンク元のパス 作成するシンボリックリンクのパス : シンボリックリンクの作成 ⇒ シンボリックリンクをシンボリックリンクとして複製するには,cpコマンドに-dオプションを渡す必要がある locate [パターン(文字列)] : ファイル名データベースからファイルを検索 logout : ログアウトする ls : ファイルやディレクトリの一覧を表示 ⇒ パラメータとしてファイル名やディレクトリ名を複数与えることができる ⇒ lsコマンドにより一覧表示されたファイルの種類別色分け 通常ファイル : 黒色 ディレクトリ : 青色 実行ファイル : 緑色 圧縮ファイル : 赤色 画像ファイル : 紫色 リンクファイル : 水色 デバイスファイル : 黄色 ⇒ lsコマンドのオプション -F : ディレクトリの後ろに「/」を,実行可能なファイルの後ろに「*」を,シンボリックリンクの後ろに「@」を付加して表示 -t : 時刻順に表示 -a : カレントディレクトリ(.)と親ディレクトリ(..),および「.(ピリオド)」ではじまる隠しファイルを含めて出力 -l : ファイルごとにモード,リンクの数,所有者名,グループ名,サイズ (バイト単位),タイムスタンプを含んだ長い形式で表示 -S : ファイルサイズでソートを行う -r : ソート方向を逆にする ⇒ ls -lで表示される各項目 パミッション : ファイルに対する許可の設定を示す リンク数 : そのファイルに対して何個リンクされているかを示す ファイルの所有者 : ファイルの所有者を示す ファイルのグループ : ファイルの所有グループを示す ファイルサイズ : ファイルの大きさをバイト単位で示す 最終更新日時 : ファイルが最後に更新された日を示す ファイル名 : ファイルの名前を示す ⇒ ls -lで表示される記号とファイルの種類 - : 通常のファイル d : ディレクトリ l : シンボリックリンク b : ブロック型デバイスファイル c : キャラクタ型デバイスファイル ⇒ 例) ls -lsa ⇒ 例) ls -lSa ⇒ 例) ls -lSra ⇒ 例) ls -lat man : コマンドのマニュアルページを表示 ⇒ 終了する時は「q」と入力 ⇒ 例) man -k editor:-kオプションを使うことにより,キーワードを指定して,該当するマニュアルページを検索することも出来る.例えばeditorについて記述されたマニュアルページを探したい場合に使用 ⇒ 例) man cal mkdir 作成するディレクトリのパス : 新しいディレクトリを作成 ⇒ -p : 存在しない親ディレクトリも同時に作成 ⇒ 例) mkdir tmp mke2fs : パーティションをフォーマット.ext2形式のファイルシステムを作成するプログラム ⇒ 例) /sbin/mke2fs /dev/sda1 ⇒ 例) /sbin/mke2fs -j /dev/sda1 : ext3形式のファイルシステムを作成するオプション mkfs : ファイルシステムを作成する more [オプション] [-行数] [+行数] ファイル名 : ファイルの内容を1画面ごとに表示.catコマンドと違い,表示が複数の画面に及ぶ場合でも,画面が流れない. ⇒ moreの主なオプション -d : ページ停止時にメッセージを表示 -f : 実際の行数をカウント -l : 改ページを表すキャラクター「^L」を無視 -p : 画面クリアしてページを切り替え -s : 連続した空行を1行にまとめて表示 -u : アンダーラインの表示を禁止 [-行数] : 一度に表示する行数を指定 [+行数] : 表示開始行を指定 mount [] デバイス名 ディレクトリ名 : Linuxではルートディレクトリを根(root)とした木構造のファイルシステムになって おり,あるデバイス上のファイルシステムをこの木構造に接続する際に用いる. ⇒ umount ディレクトリ名 : アンマウント ⇒ 例) mount /dev/sda1 /mnt/mntsda1 mv 移動元のパス 移動先のパス : ファイルの移動 ⇒ 例) mv -f 移動元のパス 移動先のパス : 上書きの確認の問い合わせをしない nano : CUIのテキストエディタであるnanoの起動 ⇒ -F : マルチバッファを有効にする,-w:自動改行しない netstat : ネットワークに関する情報(経路テーブル情報,NICの状態,ソケットの利用状況)の表示 ⇒ netstatの主なオプション -a : すべてのソケットを表示(接続待ち状態になっているサーバーも表示) -r : 経路テーブル情報を表示(ゲートウェイのIPアドレスを検索) -i : すべてのNICの情報を表示 ⇒ 例) netstat -a ⇒ 例) netstat -r ⇒ 例) netstat -i nkf [オプション] [入力ファイル] : 文字コードを変更する ⇒ nkfの主なオプション -e:日本語EUCに変換 -j:JISに変換 -s:シフトJISに変換 nslookup ホスト名またはIPアドレス : ホスト名をDNSサーバーに渡し,ホスト名に対応するIPアドレスを検索(逆も可能) ⇒ 例) nslookup 192.….….… ntk [オプション] [ファイル1] : 文字コードの変換を行う.文字コードを自動判別する機能をもつ ⇒ ntkの主なオプション -w : UTF-8で出力 -s : シフトJISで出力 -e : EUC-JPで出力 -j : JISコードで出力 -W : 入力コードをUTF-8と仮定する -S : 入力コードをシフトJISと仮定する -E : 入力コードをEUC-JPと仮定する -J : 入力コードをJISコードと仮定する -g : 自動判別の結果を出力 ntpdate NTPサーバー : NTPサーバーから日時を取得してシステムの日時を設定し直す parted : パーティションテーブルとファイルシステムを編集するための プログラム.パーィション内のデータを保持したままコピーやサイズ変更,移動などができる paste : ファイルを同じ行で連結 ⇒ 例) paste file1 file2 file12 passwd [ユーザー名] : パスワードの設定 perl : awkよりさらに強力なスクリプト言語 ping [オプション] ホスト名もしくはIPアドレス : パラメータとして与えたホストに向かって応答を要求するメッセージを送り,応答が返ってくるのを待つ ⇒ ネットワークに機器を接続してIPアドレスなどを設定した後,設定が上手くいっているかを確かめるために使われる ⇒ -c 回数 : 指定した回数だけパケットを送り,応答を受け取った後終了する printenv : 環境変数だけを確認 ps [オプション] : プロセスの一覧を表示 ⇒ psの主なオプション a : 自分以外のユーザーのプロセスについても出力 l : プロセスに関する情報を詳細表示 u : プロセスの詳細情報(プロセスの所有者やCPUの使用率など)を出力 x : 制御端末のないプロセスの情報も出力 w : 出力幅を広げる f : プロセスの親子関係をツリー状にして表示 ⇒ psコマンドで表示される項目 USER : ユーザー名 PID : プロセスID %CPU : プロセスのCPU占有率 %MEM : 物理メモリの占有率 VSZ : プロセスが使用する仮想メモリ量(単位はKバイト) RSS : プロセスが使用する物理メモリ量(単位はKバイト) TTY : 端末 STAT : プロセスの状態 START : プロセスが動作を開始した時刻 TIME : プロセスの実行時間 COMMAND : プロセスのコマンド名 ⇒ 例) ps aux | less ⇒ 例) ps aux | grep root ⇒ 例) ps ux pstree : プロセスの階層構造の出力 pwd : カレントディレクトリの表示 renice : 実行中の優先順位を変更するコマンド ⇒ reniceの主なオプション -u : ユーザーで優先度を変更する -p : プロセスIDで優先度を変更する -g : グループIDで優先度を変更する ⇒ 例) renice -1 -u masaki rm 削除するファイルのパス : ファイルを削除 ⇒ rmの主なオプション -i : 削除する前に本当にファイルを削除しても良いかどうかの確認を行う -r : ディレクトリの中身を再帰的に削除 -f : 存在しないファイルを無視する.削除の問い合わせをしない. ⇒ 例) rm -rf ディレクトリ名 rmdir 削除するディレクトリのパス : ディレクトリの削除 ⇒ rmdirの主なオプション -r:ディレクトリに含まれるファイルやサブディレクトリも含めて一度に削除 -i:コピー先にすでにファイルが存在する場合,上書きしても良いか確認を求められる ⇒ 例) rmdir tmp/ route : デフォルトゲートウェイが正しく設定されているかを確認 ⇒ -n : アドレスをホスト名に変換せずに表示 rpm -ivh hogehoge.rpm : インストール ⇒ rpmの-qと組み合わせて使うオプション -a : システムにインストールされているすべてのパッケージを対象とする -p パッケージファイル名 : 指定したパッケージファイルを対象とする -l : そのパッケージにどのようなファイルがあるかを表示する -i : パッケージに関する情報 -f パス名 : 指定したパス名のファイルはどのパッケージに属するのかを調べる ⇒ 例) rpm -qa : インストール済みのすべてのパッケージの表示 ⇒ 例) rpm -qa | grep hogehoge : インストール済みのパッケージのうち,名前に hogehogeが含まれているパッケージを抽出 ⇒ 例) rpm -q hogehoge.rpm : hogehoge.rpmがインストールされているか調べる ⇒ 例) rpm -q samba : インストールされている場合バージョンの確認 ⇒ 例) rpm -ivh --test hogehoge.rapm : インストールは行わず,検査のみ行う ⇒ 例) rpm -ql hoge : hoge.rpmのインストール先やファイル構成を表示 ⇒ 例) rpm -qR hogehoge.rpm : hogehoge.rpmの依存しているパッケージを表示 ⇒ 例) rpm -qf /usr/bin/perl : インストールされているファイルからrpmファイルを特定する ⇒ 例) rpm -qa | grep hogehoge | xargs rpm -e : インストール済みパッケージのうち,名前にhogehogeが含まれているパッケージをアンインストール ⇒ 例) rpm -qa | grep samba ⇒ 例) rpm -qpi hogehoge.rpm : rpmファイルの情報を検索 ⇒ 例) rpm -i | -U [オプション] hogehoge.rpm : パッケージのインストールとアップグレード ⇒ インストール/アップグレードする際に用いるオプション -v : 冗長表示する(展開中のパッケージ名の表示) -h : パッケージ展開の進度を"########"で表示する --force : 強制的にインストール/アップグレードを行う --nodeps : 依存関係を無視する ⇒ 例) rpm -e hogehoge : アンインストール rsync : ファイルを効率的に転送する.2つのディレクトリを同期させる ⇒ rsyncの主なオプション --delete : バックアップ元に存在しないファイルがバックアップ先にあった場合に削除される -a : アーカイブ・モードで実行する -u : 同期先ディレクトリに同期元ディレクトリよりも新しいファイルがある 場合には,ファイルを同期しない -v : 同期の情報を詳細表示 --delete : 送信側にないファイルを削除 ⇒ 例) rsync -auv --delete /DATA/d2/masaki/ /BACKUP-RAID/d2/masaki/ scp [ユーザー名@]ホスト ファイル名 : SSH(Secure Shell)プロトコルを利用してホスト間でファイルをコピー sed [オプション] [ファイル1] : 特定の文字列を検索・置換する.入力されたテキストに対して様々な変換を行って出力する ⇒ sedの主なオプション -e:操作内容を指示するスクリプトを指定する.スクリプトが1つの場合は省略 -f:与えられたファイルからスクリプトを読み取る ⇒ sedの主な置換用スクリプト s/検索パターン/置換文字列 : 検索パターンを置換文字列に置換する.行ごとに最初の1つだけを置換する s/検索パターン/置換文字列/g : 検索パターンを置換文字列に置換する.すべて置換する ⇒ 例) sed s/置換前文字列/置換後文字列/g 置換前ファイル 置換後ファイル ⇒ 例) sed s/premon/rain/g premonwo.csh rainwor.csh set : 設定されているシェル変数を参照 ⇒ unset : 設定されたシェル変数を削除 ⇒ 例) set | less : シェル変数を見る shutdown -h now, poweroff, halt : 終了 ⇒shutdown -r now, reboot : 再起動 sort [オプション] [ファイル1] : ファイルを昇順にソートする.標準入力もしくはパラメータとして与えられたファイルの内容を並べ替えて出力 ⇒ sortの主なオプション -c : ソートされているかチェックする -m : マージする -b : 行頭のスペースやタブを無視する -f : 大文字と小文字を区別しない -n : 数値として比較する(デフォルトでは文字列として比較) -u : 重複行は出力しない -r : 逆順にソート(並べ替え)する ssh [ユーザー名@]ホスト名もしくはIPアドレス : 暗号や認証の技術を利用して安全にリモートホストにログインするためのプロトコル ⇒ 例) ssh masaki@192.….….… (⇒ OpenSSHがフリーで利用可能) startx : X-Windowの起動 su (-) : rootユーザーのシェルを利用することができる ⇒ exit ⇒ オプションの「-」は,rootユーザーのホームディレクトリでシェルが起動し,管理作業に必要な環境変数がセットされるなど,rootとして新規にログインした場合と同じ状態になる.通常はこのオプションを付けて使う. sudo 実行したいコマンド : 管理者権限でコマンドを実行できる ⇒ 以下のコマンドの中で動作しない場合に,以下のコマンドの前に置き,スペースをうってコマンドをうつ ⇒ rootにしか許されていないコマンドがあるため ⇒ 例) sudo poweroff tail [オプション] [ファイル1] : ファイルの末尾を出力する tar [オプション] [ファイル名] : 複数のファイルを1つにまとめる(アーカイブを作成) ⇒ tarの主なオプション -c : アーカイブを作成 -x : アーカイブを展開 -t : アーカイブの内容を出力 -v : 処理内容を詳しく表示 -z : アーカイブをgzipで圧縮・解凍 -j : アーカイブをbzip2で圧縮・解凍 -C ディレクトリ名 : 指定したディレクトリに移動してから展開 -f ファイル名 : アーカイブファイル名を指定 ⇒ tarのよく使われるオプションの組み合わせ -cvzf ファイル名 : アーカイブを作成しgzipで圧縮 -xvzf ファイル名 : gzipで圧縮されたアーカイブを解凍してから展開 -tvzf ファイル名 : gzipで圧縮されたアーカイブに含まれるファイルの一覧を出力 -cvjf ファイル名:アーカイブを作成しbzip2で圧縮 -xvjf ファイル名:bzip2で圧縮されたアーカイブを解凍してから展開 -tvjf ファイル名:bzip2で圧縮されたアーカイブに含まれるファイルの一覧を出力 ⇒ 圧縮する拡張子と指定するオプション .tar : tvf .tar.Z : ztvf .tar.gz : ztvf .tgz : ztvf .tar.bz2 : ltvf ⇒ 展開(アーカイブ)する拡張子と指定するオプション .tar : xvf .tar.Z : zxvf .tar.gz : zxvf .tgz : zxvf .tar.bz2 : lxvf ⇒ tarと組み合わせて使う圧縮ファイル compress(.Z) : UNIXに古くからある圧縮プログラム gzip(.gz) : compressよりも高い圧縮率を目指してつくられた圧縮プログラム bzip(.bz2) : 圧縮に非常に時間がかかるが,gzipよりも高い圧縮率を誇る ⇒ 例) tar zxvf ファイル名 ⇒ 例) tar cvjf rain_original.tar.bz2 rain_original/ : ディレクトリのアーカイブと圧縮 tee [オプション] ファイル名 : 標準入力から読み込んだ内容を標準出力とファイルの両方に出力 ⇒ -a : ファイルを上書きせず,追加する telnet [オプション] ホスト名もしくはIPアドレス : 他のホストに接続して相互通信を行うことができる top : 定期的に実行中のプロセスを監視し,CPUの使用率順にプロセスを並べて表示 ⇒ topの主なオプション M : メモリの使用率順に並べ替える q : 終了 ⇒ top起動後 1 : 詳細なCPU使用状況等が表示される touch : 空のファイルを作成 ⇒ touchコマンドはファイルのタイムスタンプを変更するコマンドだが,存在しないファイルをパラメータとして与えることで,空のファイルを作成できる ⇒ 例) touch tmp traceroute [オプション] ホスト名もしくはIPアドレス : 目標のホストに到達するまでに経由したルートを知ることができる(pingで相手と通信 できない場合に用いられる) ⇒ tracerouteの主なオプション -n : 各ルータのアドレスを名前解決しない tune2fs : ext2/ext3ファイルシステムのパラメータを調整 ⇒ tune2fsの主なオプション -c : ファイルシステムのチェックを行う回数を設定 -j : ext3ジャーナルをファイルシステムに追加 ⇒ 例) tune2fs -j /dev/sda1/ ⇒ 例) tune2fs -c 3 /dev/sdb1/ umask : 新規にファイルを作成した時に設定されるパーミッションを確認・設定 uniq [オプション] [ファイル1] : 内容が重複する行を1つにする.重複する行がある場合に1行だけ出力して残りは捨てる ⇒ uniqの主なオプション -u : 重複していない行のみ出力 -d : 重複している行のみ出力 -c : 重複している行数と共に行の内容を出力 unzip (-l) ファイル名 : ZIP形式のアーカイブを扱う updatedb : データベースの更新 userdel [-r] ユーザー名 : ユーザーの削除 vi : UNIX系OSの標準エディタとして広く使われているviの起動 ⇒ viの主なコマンド viは他のエディタと違い.「コマンドモード」と「入力モード」があり,モードを 切り替えて使用する.起動直後は「コマンドモード」になっていて,「入力モード」への切り替えコマンドを入力すると文字の入力が出来るようになる.Escキーを押すといつでも「コマンドモード」に戻れる. ⇒ 起動 vi ファイル名 : 編集対象のファイルを開く(複数ファイルも可) vi +n ファイル名 : n行目から表示 vi + ファイル名 : 最後一画面を表示 vi + /文字列 ファイル名 : 文字列が存在する行から表示 vi -r ファイル名 : 壊れたファイルをリカバリする ⇒ カーソル移動 h,BS : 1文字左へ移動 j,Ctrl+N : 1行下へ移動 k,Ctrl+P : 1行上へ移動 l,Space : 1文字右へ移動 H : 画面の最上行へ移動 M : 画面の中央行へ移動 L : 画面の最下行へ移動 G : ファイルの最終行へ移動 nG : ファイルのn行目へ移動 0 : 行の頭へ移動 $ : 行の最後へ移動 Ctrl+F : 1ページ下へ Ctrl+B : 1ページ上へ Ctrl+D : 半ページ下へ Ctrl+U : 半ページ上へ ⇒ 入力・編集 a : カーソルの右から入力開始 A : 行末から入力開始 i : カーソルの左から入力開始 I : 行頭から入力開始 o : 現在の行の下に1行挿入し,その行頭から入力開始 O : 現在の行の上に1行挿入し,その行頭から入力開始 J : 次の行と現在の行とを結合 3J : 下の2行を現在の行とを結合 ⇒ 削除 x : カーソル上の1文字削除 X : カーソルの左の文字を1文字削除 dd : 現在の行を削除(バッファにコピーされる) ndd : n行削除 dw : カーソル上の1語を削除 df 字 : カーソル位置から指定した字までを削除 d$ : カーソル位置から行の最後までを削除 d^ : カーソルの位置から行の先頭までを削除 行1,行2 d : 行1から行2を削除 ⇒ 検索 / 文字列 : 文字列を検索 ? 文字列 : 文字列を検索(逆方向) n : 順方向へ検索 N : 逆方向へ検索 ⇒ 置換 r : カーソル上の1文字を他の1文字に置換 R : カーソル上の文字からEscが押されるまでの文字列を置換 s : カーソルのある1文字を他の文字列で置換 S : 現在の行を他の文字列で置換 cw : カーソル位置からこの語の最後までを置換 cf 字 : カーソル位置から指定した字までを置換 C : カーソル位置から行の最後までを置換 , : 直前のsコマンドの繰り返し %s/置換前/置換後 : 置換前の文字列を,置換後の文字列で置換.もっとも近くにある文字列1つに対してのみ実行 %s/置換前/置換後/g : 置換前の文字列を,置換後の文字列で置換.ファイルの中すべての文字列に対して置換 ~(チルダ) : 大文字・小文字を変更 ⇒ カット・ペースト yy : 現在の行をバッファにコピー nyy : n行分をバッファにコピー yw : 単語をバッファにコピー p : バッファ内のテキストを挿入(文字,単語はカーソルの右に,行は現在の行の下に挿入) P:バッファ内のテキストを挿入(挿入位置はpの逆.文字,単語はカーソルの左に,行は現在の行の上に挿入) ⇒ Undo・Redo u : 直前の操作を取りやめる U : 行全体の操作を取りやめる . : 直前の操作の繰り返し ⇒ ファイル操作 w [ファイル名] : 現在のファイル(指定ファイル)に保存 w! [ファイル名] : 書き込みを強行 行1,行2 ファイル名 : 行1から行2のテキストをファイルに保存 w ファイル名 : 現在ファイルの最後に加える r ファイル名 : 現在の行の次の行にファイルを読み込み,挿入 r : 現在の行の次の行に現在のファイルを読み込み,挿入 args : 編集ファイルの一覧を表示 n : 複数個のファイルを編集時,次のファイルを編集対象とする e# : 1つ前の編集ファイルに戻る e!% : 現在のファイルを再ロードして,最初から編集をやり直す e ファイル名 : 指定ファイルを編集対象とする rewind : 現在のファイルの変更内容を保存して,リストの最初から編集をやり直す rewind! : 現在のファイルの変更内容を保存しないで,リストの最初から編集をやり直す ⇒ 終了 ZZ : viを終了(内容が変更されている場合は保存) wq : ファイルに保存してvi終了 q : viを終了(内容が変更されている場合は警告) q! : viの強制終了(内容が変更されていても保存されない) ⇒ Unix系コマンドの実行 ! コマンド : コマンド を実行 !! : 直前の コマンド を実行 sh : 一時的にシェルに戻る.exitでviに戻る ⇒ コマンドのフィルタリング ! コマンド : コマンド を実行して結果を挿入 !!date : dateの結果の挿入 !!tr A-Z a-z : カーソル行の大文字を小文字に変換 ⇒ テキスト入力の略記 ab 文字列 置換文字列 : 文字列 と入力すると 置換文字列 に置き換えるよう に設定 unab 文字列 : 文字列 の置き換え設定を解除 ab : 一覧表示 ⇒ その他 Ctrl+G : ファイル名,修正の有無,現在の行数などの情報を表示 Ctrl+R : 画面を再表示 Shift+Q : exで編集 vi : exからviに戻る ⇒ コマンド set number, set nu : 行番号を表示 set no number, set nonu : 行番号の表示をやめる set showmode : 現在のモードを表示 set showmatch : ()や{}の対応の報告をするようになる set ignorecase : 大文字・小文字の区別なく検索 set autoindent : 自動インデントモード set noautoindent : 自動インデントモードをやめる set all : すべてのオプションを表示 vmstat (-n) : メモリ,ディスク,プロセッサなどシステムの利用状況を確認 wall : システムが停止するというメッセージを送る wc [オプション] [ファイル名] : テキストの行数,単語数,バイト数を出力 ⇒ wcの主なオプション -l : 行数のみ出力 -w : 単語数のみ出力 -c : バイト数のみ出力 ⇒ 例) ls /usr/bin | wc ⇒ 例) ls /usr/bin | grep ^as | wc wget [オプション] URL:HTTPやFTPサーバーからファイルをダウンロード ⇒ wgetの主なオプション -c : 途中までダウンロードされたファイルがあれば続きからダウンロード -r : リンクをたどってファイルを取得 -l 数値 : 指定した数値だけリンクをたどる(指定しなければ5) -np : 親ディレクトリはたどらない -A パターン : ダウンロードするファイル名のパターンを指定 who : 誰がインストールしているかを知る ⇒ 例) who -u:最後に端末を操作してからの経過時間を表示 whoami : ユーザーのユーザーIDを表示 xargs : 標準入力から空白あるいは改行で区切られた文字列のリストを受け取り,コマンドの長さ制限を超えないように分割して実行してくれる xeyes : マウスの位置を追いかける「眼」を表示 xterm : Xtermの起動 2010/04/18 11 18 16 足あと -
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Perl内で扱われる特別な変数 $. ファイルから読み込み時の現在の行数 $/ 入力時のレコード区切り文字。通常は改行。 $, 出力時の項目区切り文字。print@xx;の時に有効 $" 出力時の項目区切り文字。print"@xx";の時に有効 $\ 出力時の行末文字。print"$xx";の後ろに付加される $# 出力時の数値形式。通常は"%.20g"。詳細はprintfを参照 $% 出力時の現在のページ番号 $= 出力時の現在のライン数 $- 出力時の残り行数 $~ 出力時のフォーマット名(デフォルトはハンドル名と同じ) $^ 出力時のヘッダフォーマット名 $$ プロセスID $? 最後に実行されたコマンドのステータス $ パターンマッチにマッチした部分文字列 $` パターンマッチにマッチした部分の前側の文字列 $ パターンマッチにマッチした部分の後側の文字列 $+ パターンマッチの最後の()に対応する文字列 $0 perlスクリプトのコマンド名 $1 パターンマッチの際の1番目の()に対応する文字列 $[ 配列の最初の添え字。通常は0。 $] perlのバージョン情報 $; 高次元連想配列の添え字の区切り文字 $! エラー番号、もしくはエラー文字列 $@ 直前のevalコマンドのエラーメッセージ $ このプロセスの実ユーザーID $ このプロセスの実効ユーザーID $( このプロセスの実グループID $) このプロセスの実効グループID $ $^D デバッグフラグの値 $^F システムファイルディスクリプタの最大値 $^I -iオプションで指定した拡張子の名前 $^L $^P デバッガが使用する内部フラグ $^T スクリプトを実行した時刻 $^W 警告スイッチの現在値 $^X perl自身の起動時の名前 @_ サブルーチンへの引数 @INC perlライブラリ検索ディレクトリ %INC 読み込まれたライブラリファイルの配列 __LINE__ スクリプト中の現在の行数 __FILE__ スクリプトのファイル名
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● 神姫のお仕事。(海底編) ● ◆ 第四話 「レイドック起動!そして・・・(前編)」 ◆ 操作卓の燃料インジケーターが危険域を示している。そろそろマギと交代しないと…… バッテリーは60kmしか持たないから、念の為に50km毎に交代することになっている。 丁度100kmの所まで来ているから、ノルマ的にも丁度いい感じ。 「親方、そろそろ燃料切れだからマギと交代するね!」 『了解。気をつけて戻って来るんだぞ』 通信を切った後、ドリルモグラのエンジンを停止する。機体の各部が完全に止まったのを 確認すると、コアブロックを分離させた。 コアブロックっていうのはコックピットとバッテリーが一体化したブロックユニットの事。 つまりユニットを丸ごと交換することによって、パイロットとバッテリーの交換を同時に やってしまおうというシステムなのです。 これこそこのマシンの画期的特長なんだけど、ユニットの合体・離脱作業が難しくて、 実際、出発前の操作訓練のほとんどはその練習に費やされていたの。 バラストを放出されたコアブロックは、私を乗せたままゆっくりと浮上していく。 窓の外から周りの様子を見る。サーチライトで照らされているけど、まだ深度が深いので 暗くてよく判らない。でもサメとかを警戒して念の為にパルス銃のレバーを握り締める。 『シビルぅ~!そっちの様子はどう?』 私とは逆に潜水中のマギから通信が入った。 「問題無し!もう少しガッツンガッツンやりたかったけど、交代してあげるね!」 『はいはい、また後で替わってあげるから……』 窓の外が急に明るくなった。そろそろ海面に到着するっぽい。視界が開けるに従い、南国の 美しいマリンブルーの世界が姿を現した。船外には綺麗なサカナ達が泳いでいる。 まるで水族館に来ているみたい…… なんて見惚れているうちに、ユニットは海面に到着しました。 『親方~!ただいまっ!!』 『ご苦労様。初めての作業はどうだった?』 『順調でしたけど、もう少し地球にダメージを与えてやりたかったですね!』 『……………あっそ』 シビルさんが戻ってきました。もう少ししたら別働隊のナルさんも戻るでしょう。 「舞姫ちゃん、ヒマだねぇ……」ミアさんが話しかけてきた。 「………………そうですね」 「アタシ達ってケーブル係ってことになってるけど、実際には何もやってないんだよね」 「………………そうですね」 「アタシもパイロットをやりたかったなぁ~。でも途中参加だったから無理かぁ……」 「………………そうですね」 「まぁこうやって見てるだけでもオモシロいんだけどねっ!」 「………………そうですね」 さて、どうしましょう。 マスターはアスラさんと仲良くなれって言ってるけど、そもそも不審を感じてる相手と 仲良くしようって事自体が矛盾している。そんな高度な人間関係、私には自信が無い。 あぁ、今ここに秋葉が居てくれたら…… 「………………そうですね」 「…………………………舞姫ちゃん、アタシの話、ちゃんと聞いてる?」 「………………そうで…………聞いていますよ?」 「・………もう知らないっ!!」 ミアさんは怒って何処かへ行ってしまいました。 急にどうしたんでしょう、体の調子でも悪いのかしら? それから暫くしてナルさんが戻ってきた。パイロット組は重労働なので、そのまま 休憩室に行ってしまった。それと一緒に他の人達も引き上げる。 静かになる甲板。私一人だけ。 本当は危険だから一人で甲板に居たらいけないんですけど、これだけ広いから 海に落ちる危険もないでしょう。気分転換にブラブラ歩いてみる。 大きな船と言っても波の影響は受けます。ゆらゆら揺れる甲板は歩きにくい。 そういえば皆さん船酔いとか大丈夫なんでしょうか?なんか高価な酔い止め薬が配られて ましたけど、最短でも5日間は海上にいるから大変そう。 まぁつまりは……やっぱり色々と不便な事が多い訳で。豪華客船とは違う訳で。 船の先端部まで来てしまった。なんかもう飽きた……マスターの所へ戻ろう。 船室へ続く階段を降りようとすると、ばったりアスラさんと鉢合わせをした。 「あ……………舞姫……さん?」 「…………………アスラさん、こんにちは……」 向き合ってお互いモジモジしてしまう。このままじゃラチが明かない。 「……ちょっと……お話をしましょうか?」思い切って言ってみる。 「それでですね、この服はセンチョーの娘さんがくれたんです!お母さんに教わりながら 一生懸命に作ってくれて!今年6歳になったばかりのカワイイ子なんですよ!そして この腕輪は5歳年上のお姉さんに貰ったんです。これも手作りなんですよ!それから…」 マシンガントーク。さっきからラヒム船長の家族の話ばっかり。このままじゃラヒム家の 先祖の事にまで言及しそう。 「………アスラさん、本当にマスター達の事が好きなんですね」 マスターという言葉を聞いて、何故か少し顔を曇らせる。 「…………ええ、当然です……センチョー達は……私に愛をくれました。人の温もりを…… 私には永遠に無関係と思われた、心の安らぎを……」 すこしだけ沈黙した後、彼女は再び口を開いた。 「いけない、そろそろ戻らないと……」 そう言いながら立ち上がる。 「それじゃ舞姫さん……またお話をしましょうね!」 そういって甲板を軽やかに走っていく。 その後姿を見送りながら考える。悪い人じゃなさそうだけど、どこか謎めいた所がある。 起動して3ヶ月の神姫にしては思慮深いと言うか、何か影があると言うか…… あ……「違和感」の正体が判った!!こんな不安定な場所を華麗に走っていく姿。 そう、起動して3ヶ月しか経ってない神姫にしては仕草が洗練されすぎている。 決して在りえない事じゃないけど、それにしても特異すぎる……… 不思議な神姫。……マスターの指示を抜きにしても、彼女の事をもっと知りたいと思った。 海上に出て3日目。機器にトラブルは無く、作業自体は順調に進んでいる。 作業自体は、な。 何か虎太郎と恵太郎の様子が変だ。昨日からお互いに目を合わせようとしない。 本人達にさりげなく聞いてみたが言葉を濁されてしまう。ケンカでもしたのか? 『親方、どうかしましたか?』 海底で作業中のマギから通信が入っていた。 「すまん、ちょっと考え事をしていた……そっちの様子はどうだ?」 『予定通りです。特に問題はありません』 「了解だ。引き続き慎重に作業を続けてくれ」 『分かりました』 マギからの定時連絡を確認すると、俺は船の操舵室へと歩き出した。 「ヤァ親方サン。航海は順調ですよ!」 操舵室ではラヒム船長が出迎えてくれた。 「安心しました。俺は船の事は良く解からないので、ソッチの事はお願いしますね」 「任セテ下さい!」 やはり餅は餅屋だな。……なんて言ったら俺の立場は無くなってしまうんだが。 「おや小松さん。操舵室に来るなんて珍しいですね」 奥の扉から西条助教授が入ってきた。 「ああ。今日はこれから海溝の近くを通るんで、ちょっと心配なんですよ」 海溝とは、15年前の大地震で生まれた7,000m級の裂目「マレーシア海溝」の事だ。 その長さは100kmに満たないが、場所が場所なだけに大きな障害となっていた。 まぁ迂回ルートをちゃんと設定したから関係ないんだけどな。 「大丈夫ですよ。近くと言っても80kmは迂回しているんですから」 「そうなんですけど……」 「そんな事より、もっと心配な事があるんですけどね」 突然背後から声がした。振り返ると、腕を組んだタチバーナが立っていた。 「タチバーナ?いつの間に来たんだ?」 「もう橘でいいですよ。―――ここで話すのも何ですので、ちょっと場所を変えませんか?」 そう言って橘は、俺と西条助教授を彼の船室へと連れていった。 二人部屋の船室へ通され、俺達は橘と向き直った。 「それで話って何ですか?」 「まずはこれを見て下さい」 そう言って橘は、何かのコピーを西条助教授へ渡した。 「これは……?」 「高槻君の部屋のゴミ箱に捨ててあった書類のコピーです」 虎太郎の部屋の?俺も書類を見ようと、西条助教授の後ろから覗き込んだ。 「図面………事件記事………まるでこの装備の製作者が犯人みたいな感じですね」 「それを作ったのは高槻君です。私の依頼人に確認しました」 「それでは……彼がこの事件の犯人だと?」 「いえ、どうやら彼は騙されただけのようです。というか、問題は別にあります」 橘は、書類の下の方を指差した。 「これはメールで送られてきたものです。あて先は倉内君らしいですね」 「そうか、この書類のせいで二人の様子が変だったのか!!」思わず叫んでしまった。 「そう、このメールでチームワークが乱れてしまった。このメールの送り主のせいで…… 妨害工作ですよ、これは。他にも見えない所で色々やっているかもしれない」 妨害工作……何の事だ?この男は何を言っているんだ?? 「橘さん、予想通りになってしまいましたね……」 「仕方ありません。こちらも本腰を入れて対応しないと……」 突然、船のスピーカーから激しいサイレンの音が鳴り響いた。 『緊急事態が発生しました。スペシャルタスクチームは全員操舵室へ集まって下さい!!』 第五話 レイドック起動!そして・・・(後編) へ進む 第三話 暗躍者の影 へ戻る 神姫のお仕事。(海底編) トップページへ戻る